Netflixでパク・ジョンウォン出演の冷麺讃歌を観ると冷麺を食べたくなった。Googleマップで冷麺と検索してレビュー評価が高い店に出向いた。レビュー40件あって星4.0、口コミ内容も全てが賞賛されているものや丁寧なものだけじゃなく星1.0の内容や雑な口コミも全て見てから行くかどうか考える。無言レビューだけとか文体が同じの高評価レビューが無いかを確認しないと美味しいお店じゃない可能性もあると私は思っている。
今回のお店は住宅街にポツンとあった。少し狭い通り沿いを進むと電灯よりも爛々と輝くお店の電光掲示板が20時の住宅街の雰囲気に似合わなかった。こんなところに焼肉屋さんという印象。店先の駐車場にマセラティが停まっており、更に住宅街間違い探しの間違いを見つけたような気持ちになった。マセラティがこんな東京の片田舎に……!!謎は深まるし先客は団体客5名くらいしかいない。30人くらいは入りそうな店内、1卓は書類やアルバムが詰まれており客用の席では無くなっていることが外からも確認できるほど窓が広く開放的。あまり混んでいる店は苦手なので、人気が無くて美味しいお店だったら嬉しいな、マセラティが停まっているお店だから高級店だったらどうしよう。と入店前にGoogleレビューを再確認。"お手頃"の字を何度も確認してから入店する。
「いらっしゃいませ〜何人?2人?お好きなお席へどうそ〜」
親切そうな女店主さんの挨拶。綺麗な店内。焼肉屋のメニューはベタベタしない。
「ここ初めて?オススメは豚足と冷麺だよ。この2つはテレビにも出たんだよ食べて損は無いよ」
「ここのカルビは長野のさくからきてるの…ホルモンは……」
豚足、冷麺、その他ドンドンおすすめを話してくれる女店主。トーク凄まじいな。
同居人が糖質制限&ダイエットをしているため、カルビはやめてロースとハラミ。
「お肉食べる時は野菜も一緒にね」 と女店主
じゃあ、キムチ盛り合わせを……
色々勧めてくれる。最近焼肉はほぼ食べ放題店ばかりに行っていたので、商品を勧めてくれる店主がいる店が久しぶりだった。緊張してしまったせいか食べたいものをすぐに浮かばない。同居人がまた後で追加しますと声をかけてくれて注文を終了することができた。
注文をキッチンに伝えた女店主が隣の席に腰をおろし、私達に話しかけてくれる。コミュニケーション強めのお店だ。
「私いくつに見える?」
この質問、困るよね。今の時代マスク着用してるからよりわからないし、年齢がわかっても思った通りの年齢言うのも質問者の期待する答えじゃないかもしれない。たいてい若めにいうべきなのか?最適解が毎度わからない。
お店やり始めて50年…といっていたから50歳以上は確定か…68歳ですか?と言ってみたら
「86歳」ニコニコ
86歳で現役焼肉屋切り盛りしてるの凄いな。私いくつに見える?って言っても許される。めんどくさい質問内容だけど、答えが想像を超えてきた場合許してもいいいと思う。妙齢の人、年相応の人はこの質問しちゃダメ。めんどくさいから。腰も曲がっていないし動きはゆっくりだけど腰曲がってないし足腰もしっかりしていて話す内容も具体的な女店主はこの質問しても良い。質問が終わって一通り驚いた後は女店主の健康の秘訣を教わりながらロースを焼いて食べたし冷麺も啜った。
麦飯を食べる。豆乳を飲む。芋を食べる。
よく寝る。新聞を読む。お店の金勘定など仕入れ等々で頭を使う。出歩く。楽しく過ごす。子どもと同居しない。
だそう。
冷麺も肉も全部美味しかった。
冷麺讃歌とGoogleマップのおかげでスゴい女店主がいる焼肉屋さんを見つける事ができた。
お会計もマセラティが停まってるお店なのに1人3500円くらいだった。マセラティが停まったという効果もあるかも知れない。集客したいお店はマセラティを駐車場に停めておきましょう。