夜鷹のカッツェ

後藤カッツェの独り言

ホストの初回に行ってきた話

男でよくメンヘラ起こしていた10代20代を乗り越えて、猫しか勝たん30代女生活謳歌している者です。カフェでアルバイトしていた21歳の頃、24歳のバイトリーダーで中国語が堪能な高橋さんから言われた一言。

 

 

「カッツェはホスト行ったらどハマりしそうだから、行ったらダメだよ」

 

 

何故この会話になったのかは失念しましたが、アドバイスを守り今まで生きてきました。

 

 

新宿歌舞伎町で飲んでいた20代、ナンパを装ったホストのキャッチとLINE交換をする事になっても店には行かなかった。高橋先輩との約束があるから、あと全然タイプじゃなかった。

黒髪ストレートロン毛、ヴィジュアル系よりもメタル系のロン毛が好きだったので酒に漬け込んだジャニーズJr.みたいなホストに興味が湧かなかったのも勝因だったと思います。

 

 

30代、X(旧Twitter)で知り合った26歳の女の子と遊ぶ事になり新宿で集合。アイドルのようなお顔立ちの雨宮ちゃんと大衆酒場で乾杯。本日なんで会う事になったかと言うと、雨宮ちゃんがセフレに沼っているとの事で酒飲んで憂さ晴らしでもしましょうとなったからです。

 

こんな可愛い女の子をセフレにする同年代の男が世の中にいるのか……と酒のつまみにする私。性格が悪いので酒が進む、瓶ビール4杯くらい雨宮ちゃんのお話で飲めました。雨宮ちゃんは好きなセフレの話をして頬を赤らめています、私は血中アルコール濃度上昇、アルコールの作用により血管拡張した事による顔面紅潮って感じでした。

 

次の店どうする?今日は帰ろうか〜なんて話していると、雨宮ちゃんは「次回は初回付き合って欲しい」と話されました。初めて行くホストクラブに行く事を初回というらしい、安く飲めるしイケメンと飲めるからホストクラブ初回巡りをするのが好きだったらしい。

男に付けられた傷は男で癒すかぁ〜〜と酒飲んでいたから意味のわからないテンションで承諾しまして歌舞伎町に向かいました。

 

 

「行きたいホストクラブがあって気になるホストを写真指名できるんだよ⭐︎」と説明を受ける。(歌舞伎町は怖い街だから店グルで身ぐるみ全部剥がされるかも……)と頭の片隅の片隅に置いてあたけれど脳みそ酒漬けでどうでも良くなっちゃってホイホイ着いていく30代。

26歳の健脚について行くのに必死、可愛い雨宮ちゃんめがけてキャッチが「初回どうすっかー?無料案内しますよ〜〜」と群がる。

甘いお菓子を落としたら蟻がどこからともなくやってくるような感じでホストのキャッチが10匹くらいくっついてきてた。やはり可愛い娘は違うな、糠床の中で発酵しまくった野菜の私には見向きもしませんね。

 

群がるキャッチを軽やかに無視する東京しぐさをかます雨宮ちゃんが立ち止まった雑居ビル、看板からも香水の匂いが漂ってきそうなお店、店名は北欧神話から取ったような名前でした。読めない。Gacktのvanillaみたいな名前、愛しても良いかい?みたいな会話を繰り広げられているのでしょうか?店前で電話した方がいいかな?と電話し始める雨宮ちゃん。

 

「これから初回2名行けますか?身分証あります」

 

最近はホストの売掛金問題や未成年を入店させるなどしてホストがバカスカ捕まっている。風営法違反しまくりかよとニュースを見ながら茶を啜る私にとって、この電話は新鮮でした。ちゃんとルール違反しないように年齢確認するのですね〜と少し印象が良くなる。ヤニカスがタバコポイ捨てしない事を感心するような感覚になりました。

 

 

エレベーターに乗っていざ店へ。イケメンまみれでアナフィラキシーショックが出るかもしれないエピペン(緊急補助治療薬)持ってこれば良かったなぁなんて思って扉を開ける。HUNTER×HUNTERのキルアの実家の扉みたいでした、雨宮ちゃんは能力者だったみたいで軽々と開けていた。私だけだったら1mmも動かないと思います。

 

 

キャッシャーのおじさんに身分証を提示し、フルネームと生年月日と干支、住所を暗唱しろと言われて従うと

 

 

「お客様ご来店です!!」「ようこそ!!」 

 

20数名?くらいいるキラキラホストさんが輪唱してきた。すごい迫力〜〜と驚く、お客様はバカスカ入ってきてようこそようこその洪水でした。いつ終わるん?

 

 

ソファ席に座るとヴィジュアル系バンド風のホストがアイパッド渡してくる。希望のホストはいないか確認、写真指名は2人までできるらしい。酒は何飲むかとか何て名前で呼ばれたいかなど聞かれました。雨宮ちゃんは気になっているホストがいるから秒で決めていました。お茶割って頼んでたから私もお茶割を頼んだ。

 

写真指名は沢山ありすぎてあまり見た目が怖くなさそうなホストを1人選んで、その隣もって感じ希望を出しました。これは希望なのか?

 

 

 

定価154円(税別)くらいの缶のお茶割はいくらになるんだ……?とお茶割を見つめていたらホストがやってきた。

 

 

「お隣いいですかーー?」「なんて呼べばいいー?」「歌舞伎町ではよく飲むのー?」「お酒は好き?」「肌綺麗だね!よく見たら整ってる顔だね」「彼氏いないの?寂しくない?」「俺がお前を幸せにする、俺しかいない」「送り指名するって約束して?ゆびきりげんまん⭐︎」「俺の名刺はここに隠しててね?内緒だよ⭐︎(服の袖に入れてくる)」

 

 

1人あたり5分の接客時間で10名ほどホストが横に着いてくれました。こんなに人いるの驚き〜〜コミュ障だから足が震えました。香水の匂いが鼻から離れない空間でした。雨宮ちゃんは初めての人なのに気さくに話して笑っててすごい。強い。セフレに沼ってるなんて思えないよ……。

 

 

最後のホストは手品みたいな名刺の渡し方してきてめちゃくちゃ笑顔になった。送り指名に選んで!飲み直しして!(初回→席変わらず通常料金で飲み直す行為らしい)45分?くらいの時間の中で9人か10人の人と顔を合わしてお話したので誰がどうかわからなくなったので最後についてくださった人を送り(出口まで見送る役らしい)に選ぶとまた少し話した。飲み直しを進める話をした。雨宮ちゃんは気に入ったホストが見つかったようで飲み直すそうです。

 

飲み直しは1万円くらいでできるみたいです。1万円……!!私が1日働いて貰えるお金が60分で1万円〜なのかと歌舞伎町の物価は高いなぁと思っていました。ゴシックヴィジュアル系バンドベースみたいな格好のホストに手を握られながら「飲み直ししよ?」と輝く笑顔、名刺に3000万プレイヤーって書いてあるだけある笑顔。

キラキラな笑顔だなぁと眺めていると奥の銀歯が気になってきた。めちゃくちゃ稼いでいるのに奥歯の銀歯は治さないのなぁ……と別の事考えてたので帰宅を決意して強い気持ちで帰ります!!と帰りました。

 

 

9〜10人のホストさんからLINE交換しようと言われ、5人くらいからスタンプや○○だよーやボイスメッセージを送ってくれるなど様々な営業スタートLINEを見ることができました。

 

1人だけ3行くらい丁寧なLINEをくださる人がいて感動。私が会計任されてる仕事のできる事務員だったら横領して貢ぎたくなりました。

お礼のLINEをすると「まだ歌舞伎町いる?」「あしたお店休みだからどうかなと思って」「個人的にカッツェちゃんは印象深くてLINEしちゃった、迷惑だったらごめんね」など貰った事のないウブな女なら勘違いしそうなLINEをもらいました。

金にもなってない女に営業かけて偉すぎるなぁと尊敬しました。

 

 

地元に帰ってからBARで1人飲み直しをしたら1時間4700円でした。マスターお話聞いてくれたりお話してくださってありがとうございます。

 

 

 ホストの方とお話していて、モテテクというか技術を学ばせていただきました。5分間で約束を交わす指切りしたり、膝を少し当ててくるなどのボディタッチ。初対面なのにフランクな話し方やキラキラな笑顔など、友達いない私はどうリアクションしたらいいかわからなくて挙動不審かましていても「緊張してる?(笑)可愛い」と何かと褒めてくれる。自尊心低めで社会から離れた生活してるとこの対応にハマる気持ちもわからなくもない。

 

 家帰ってから特に用事も無いけど「電話できる?」とよくわからない人(30代、職場で知り合った田中)にLINE通話をかけてみた。田中から「どうしたの?珍しいね笑」と30分くらい話した。ホストから電話できる?と聞かれて嫌な気持ちにならなかったので使ってみました。田中も満更でも無さそうに通話を終了する事ができました。

 

 

 マッチングアプリしたての頃がガチメンヘラ泥酔して電話したら嫌がられたし、元々遊び目的の人は電話に出なかったし「俺電話嫌いなんだよね」とジャブ打ってきました。電話に出てくれるというのはある程度好意がないと取らないのかもしれないなぁと思いました。好きな人には率先的に電話できる?や簡単な約束を作って指切りげんまんをしていきたいと思います。

 

 

 ホストと指切りげんまんした際、破ったらどうするのか?聞いてみたらデコピンだそうです。どハマりしたらデコピン以上に傷つきそうだな……とボーッと煌めくシャンデリアを見つめました。また行くかというと行かないと思います。

 

 

他店に浮気したのが担当にバレました。

 

 

(他店浮気とか舐めてんの?詫びシャンな)

 

 

推ししか勝たん!!!!

 

鬼枕のミラちゃん