夜鷹のカッツェ

後藤カッツェの独り言

夢落ちだといいのにな

  実家に2日間帰宅し只今一人暮らしの家に戻ってきて、唐突に涙が出た。父母にまたねと送り出されて帰ってきた部屋には誰もいない。育てたハーブくらいしか生きてるものがない。美しい言葉をかけると植物は活き活きするらしいが、手かざし宗教野郎の受け売りだ。だから植物には話しかけたりしない。テレビも無い部屋だから無音に近い。両隣の音が聞こえる時もあるが、今日は聞こえない。普段なら右部屋が深夜になると「キェーー」という声が聞こえる。今日はそんな奇声でもありがたいくらい寂しい。2日間人がいる生活をしてしまったが故に孤独に気づいてしまった。電灯の存在を知らなければ、夜の月や星がとても明るく感じると思う。でも電灯を知ってしまったら、とても暗い夜道に感じると思う。



 

今の生活が全部夢だったらいいなと思ったので、今から妄想を書きます。





私「………寂しい……ぐすん」

夫「ママ、起きて……もう朝だよ」





私「………んん………朝?………!!」


見知らぬ寝室。ダブルベットに横たわる私ともう一人温和そうな男性がいる。見覚えがあるようで無い。ここは一体。


夫「また悪夢にうなされていたの?怖かったね、もう大丈夫だよ。安心して、僕がついてるからね」


慣れ親しんだ声にも聞こえる。お揃いのパジャマを着ている事から、私と彼は夫婦なのかもしれない。足元には黒いふわふわした物体、のそりと起き上がってこちらにやってくる。



私「ジャック君………?」

ジャック君「ニャア〜〜〜〜〜」

夫「ほらジャック君も朝ごはんが食べたいってさ」



愛猫のジャック君がそこにいる。今まで実家で暮らしているはずのジャックが同じ家に住んでいる。


私「なんでジャック君が一緒に住んでるの……?」

夫「結婚決まってすぐ同棲した時から一緒に住んでるよ。子どもが生まれてもずっと側でカッツェや子ども達を見守ってくれてるからいい猫だよ。最初は僕に慣れなくて大変だったけどwやっと家族だって認めてくれたみたい、ハハハ」


夫に撫でられるジャック君。この人が夫……鈴木亮平北村一輝阿部寛を足して2で割ったようなこの彼が私の夫?そういえば中学高校とこの人とクラスが一緒で学園祭のお化け屋敷をノリで一緒に入ってから仲良くなってから付き合った気がする。彼から野太い声で怯える姿に惚れましただなんて告白されたっけね。なんだか徐々に記憶が蘇ってきている。気がする……それにしても子ども?!子どもなんて私は産んだの?!とはだけたパジャマから覗く下腹部には妊娠線が刻まれている。




私「子どもって……私、子ども産んだの?」

夫「そうだよ。5歳の息子と3歳の娘がいる立派な二児の母だよ。その妊娠線、気にしているようだけど、僕にとっては最愛の二人の子どもを産んでくれた勲章だからね。とりあえず起きようか」



とりあえず起きようか……と私が混乱している事を理解した夫が私を置いて部屋を出た。

私もこのまま寝ているのもアレだから、起きてみようと思う。広い寝室、ジャック君が吐いであろう毛玉。化粧台にあるティッシュで拭う。扉を出ると子ども部屋、開けてみると二人の子どもが眠っている。多分名前はタケルとマドカ、時計をみると朝6時。これから朝ごはんを作らないと、夫はこれから三郷レイクタウンの湖沿いをジョギングするんだった。彼が帰ってくる前に彼の好きなエッグベネディクト作らないと………。





……………


こんなかんじにならないかな!!

また憂鬱になったらかの妄想を再び書こう……ちょっと元気になった。にしても夫の想像が出来なさすぎてわけわからないイメージ像書いちゃったよ。鈴木亮平北村一輝阿部寛足して割る2ってどういう顔だよ。明日も仕事だからまた今度にするね。ジャック君と一緒に暮らしたいよ。