夜鷹のカッツェ

後藤カッツェの独り言

2番目兄弟の受難

 いま3匹猫がいる。顎が白いスー先輩、2ヶ月経ってから来た次女まちゃん、今年のニューフェイスのこらん。 すー先輩とまちゃんは1週間ほどで威嚇しない関係性になった。少しずつ顔を合わせる時間を作り、食事を襖越しに食べてお互いの匂いの共有をするなどした。今回のこらんは2歳年上のお姉ちゃん方を恐れる事なく突進していき怒られている。


 三女こらんがやってきて縄張り意識の強いまちゃんがこらんに興味を抱いて、初めはシャーシャー言っていたが少しずつ面と向かって威嚇する事はなくなった。手加減した猫パンチなどで遊んでくれるようになったが、長女すー先輩は許さず三女のいる部屋に向かって威嚇するのと度々。やっと最近はウーシャーは顔を合わせたり距離が近い時に行うようになってきた。


 次女まちゃんはスー先輩が怒っていると身体を守りの姿勢にはいる。何故なら外の野良猫を一緒に見てる時に殴られる事があったからだ。猫は混乱すると近くのものを攻撃する習性がある。野良猫にキレているのに、近くの猫を見ると自分を守る為に殴る。まちゃんもやり返すのだけど、パウンドが違うので拳の力的にスー先輩が圧倒的に強い。その為、今回三女こらんに対して怒っているといつ私(まちゃん)が殴られてもおかしくないと思っているようでまちゃん周囲には緊張感が漂っている。


 本日初めて猫3匹でご飯を食べることに成功した。三女からスー先輩は30cmほど離れた場所で飯を提供する。普段は隣同士でまちゃんとスー先輩は食べる事が出来ているが、目をシパシパさせてまちゃんはスー先輩の拳がいつ飛んで来てもおかしくない状況に怯えていた。スー先輩の拳が届かない程度の距離でご飯を提供すると安心したのかご飯を食べ始めた。スー先輩も三女こらんを気にしつつ食事を食べた。食事をしているときは排便してるときや寝てる時と同様に無防備な状況なので猫たちはいくら家畜化されたとて食事の時間とて生き死にを左右するのだ。緊張感がある食事に立ち合い、三女こらんがスー先輩を挑発しないように牽制しつつ、私は猫達の食事を見守った。


 少しずつ食べ始めるスー先輩、それをみて次女まちゃんも続いて食べる。三女と2人をみつつバクバク食べる。スー先輩は完食はせずに立ち去ったものの、猫達の血が流れる事は無かった。まちゃんとスー先輩が立ち去ると少しして立ち去った。三女こらんの動向をみつつ、次女まちゃんは日々神経を張り詰めている。人間の兄弟でも潤滑剤としての役回りは2番目の兄弟らしい。末っ子の飼い主の私としては次女まちゃんは見習いたい動きである。



まったく、世話が焼けるにゃん……




 猫飼ってる人らはご存知かもしれないけれど、先住猫ファーストをしないと先住猫が病む。スー先輩がブラッシング→次女まちゃんの順番だし、おやつをあげるのもスー先輩ファースト。次女まちゃん、大変だけど我が家のルールに従って生活してくれていてマジ感謝。スー先輩がいない時にたくさん可愛がってますし、次女まちゃんが大好きな鳥ささみも三女こらんに構ってあげた時にこっそりあげたり……と内緒を共有しつつ我が家は緊張感もありつつ平和。次女まちゃんの潤滑剤的存在あってこそ。ありがとうまちゃん。